インプラントの詳しい説明
インプラントは長い歴史のある安全な治療です!
痛くない、怖くない、身体にやさしいインプラントなら
従来の治療法との違い
歯が欠損すると従来までは入れ歯にするか、健康な歯を削ってブリッジにするという方法しか選択できませんでした。
しかし、これらの方法は、残っている天然の歯に負担をかけることにもりなります。
インプラント治療は、これらの問題を解決するために開発された歯科医療技術です。
ブリッジ
○固定式なので装着しても違和感があまりありません。
○人工歯の材料の選択により、天然の歯と遜色なく仕上げることが可能です。
△ブリッジを支え、固定するために、両隣の健全な歯を削る必要があります。
△失われた歯の分まで両隣の歯に負担がかかり、将来、その歯を失う可能性があります。
△ポンティック(ブリッジの橋の部分)の下にプラークが溜まりやすく、口の中が不衛生になりやすくなります。
入れ歯
○ブリッジでは適応できない、失った歯が多数のケースに有効です。
○ブリッジのように健全な歯を削らずに済みます。(削る替わりにクラスプと呼ぶバネで固定する場合があります。)
△クラスプ(バネ)による隣の歯への負担が大きくなります。
△健康な歯と同じように強く噛むことができません。
△取り外して手入れをする必要があります。
△口の中に違和感を感じやすい。
△食べ物が挟まって口の中が不衛生になりやすい。
インプラント
○天然の歯のように顎の骨に固定するので、違和感がなく噛むことができます。
○隣の歯を削る必要がありません。
○人工歯の材料の選択により、天然の歯と遜色なく仕上げることが可能です。
△インプラントを顎の骨に埋めこむための手術が必要です。(骨が少ないときは?)
△全身の疾患がある場合には治療できない場合があります。
△インプラントを維持するためには十分な口腔内衛生の管理と定期的な検診が必要になります。
インプラント治療の流れ
相談及び問診、検査
歯科医師にご自分の希望を伝え、全身状態の問診や口腔内の状態を診査します。
このときさらに詳しく調べるために印象採得(歯型を取ること)やレントゲン撮影を行います。
また、必要に応じて血液検査なども行います。
治療方法、治療期間、治療費等の説明
診断用の資料を参考に治療計画を立て、これをもとに担当医と具体的な治療内容について話し合います。
このとき、疑問を残さないように納得いくまで説明を聞くことが大切です。
そして主体的に自分の意思で治療法を選択することが大切です。
骨が少なくても大丈夫!
インプラント埋入手術
手術中は麻酔が効いていますので無痛です。手術に対して恐怖感が強い患者さんでも、普通の虫歯の治療の時と同じ程度ですから心配はいりません。
手術後は、入浴(シャワー程度ならOK)、飲酒、運動、喫煙は控え、無理をせずゆっくり休むようにして下さい。
手術後の注意点
抗生剤などの薬が処方されますので服用し、インプラントをした部分の消毒をしてもらいます。傷
口が治ったら自分で歯ブラシを使って丁寧に掃除します。インプラント治療後もほとんどのケースで強い痛みはありませんが、手術の内容によっては1週間程度腫れることがありますの手術前に担当医に確認して下さい。
治癒期間は個々のケースによって異なります。インプラントする前に使っていた入れ歯は引き続き使用できます。また、インプラントの種類や手術した箇所によっては、早めに仮歯をセットできる場合もありますが、しばらくの間は強く噛まずに、インプラントに大きな力がかからないようにします。
型取り及び人工歯装着
インプラントがしっかり骨に接合(オッセオインテグレーション)されたことを確認したら、人工歯(あるいは仮歯)をつくるための型取り(印象採得)を行います。型取り(印象採得)を行ってから人工歯(あるいは仮歯)が出来上がるまでは、通常1週間から10日ほどかかります。
人工歯をインプラントに取り付けます。歯科用のセメント(接着剤)で固定する方法と、スクリュー(ねじ)で固定する方法があります。噛み合わせを調整するために仮歯でしばらく様子をみる場合もあります。歯が長期間なかったり、治療範囲が大きい場合には、慣れるまで少し時間がかかることもあります。
定期健診
歯間ブラシ(ルミデント)を使って歯と歯の間をよく清掃しましょう
インプラントを長持ちさせるためには、口の中の毎日のお手入れが一番大切です。また、全身の健康状態によっても大きく影響されます。「歯」がよみがえった時の喜びを忘れずに、しっかりとお手入れをして下さい。また、歯科医院での定期的な検診も必ず受けるようにして下さい。定期健診のご案内のハガキをお送りしています。
最後に・・・
インプラントはあくまでも失った歯の代替物です。入れ歯やブリッジよりも格段に優れた効果がありますが、自分の歯と全く同じにならない場合があることも知っておく必要があります。特に歯を失ってから長い間そのままにしていた場合は、歯ぐきや顎の骨などが変化してしまっていることもあります。過大な期待を持ち過ぎないようにしましょう。よく説明を受け、治療内容をよく理解してから、インプラント治療を選択して下さい。
ソケットリフト&サイナスリフト
ソケットリフトとは?
インプラントが出来なかった方にも対応できます。上顎の骨の厚みを増やせば、インプラント治療がおこなえます。
上顎の奥歯の骨の高さが不足している場合に用いる骨誘導再生法のことです。ソケットリフトは、サイナスリフトなどの難しい手術と比べてリスクの少ない簡単で安全な手術です。
ソケットリフトの概要
上の奥歯を失ってしまうと、上顎洞が下方に拡大していきます。
同時に、失った歯の周囲の歯槽骨が吸収されていくので、歯槽骨の厚みが加速的に減少していきます。ソケットリフトとは、そのように上顎の骨の厚みが薄い場合に、厚みを増すために行われる方法です。顎洞のインプラントを植える穴(もとの歯が抜けた部分)から、骨のもととなる物質を入れて、少しずつ上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を押し上げていきます。押し上げられた粘膜と、その間に詰まった骨のもととなる物質の分だけ、骨の厚みを増すことができます。骨のもととなる物質が固まって、完全に骨になるのを待ってから、歯を作ります。
サイナスリフト(Sinus Lift)上顎洞挙上術とは?
インプラント体を確実にオステオインテグレーション(骨との結合)をさせるには十分な骨の幅、厚みが必要なのですが、特に上顎の臼歯部には、上顎洞という空洞があるため多くのケースで骨量が不十分です。サイナスリフト法は上顎の臼歯部の歯肉、骨を切開して上顎骨と上顎洞のあいだにある膜を慎重に挙上します。そのできたスペースに、自家骨やオステオグラフトなどの人工骨を填入して新生骨の再生を図ります。
サイナスリフトもインプラントの植え込みを同時にする場合と、先立って細ナスリフトで上顎の骨を増やして、その後、時期を見てインプラントを受けこむ場合があります。このサイナスリフト法の他にも、オステオトームを使用してのソケットリフト(上顎洞底挙上術)、リッジエキスパンダーを用いての骨幅の拡幅を行うこともあります。
サイナスリフトよりソケットリフトは簡単に短時間に処置が終わることが多いです。
サージボーン(イタリー製)
今、インプラント界で最も注目を浴びているピエゾサージェリーの決定版です。この機械があれば、ソケットリフトを安全安心に行うことができ、患者様の負担が大幅に軽減されます。
骨を切削する場合、通常は骨切削用のドリルを使用します。
しかし、ドリル切削では様々なリスクや欠点が多かったのも事実です。
例えば、上顎洞挙上術では、骨を切削する際に洞粘膜を損傷する可能性がある。そのため、手術自体、非常に繊細な技術が必要とされ時間がかかっていました。
また、ブロック骨移植術では切削する際にドリルの直径分の骨がロスしていました。
そこで登場したのが、ピエゾサージェリーです。
サージボーンは、Silfradent社(イタリア)が開発した、超音波振動によるピエゾサージェリー法(PiezoSurgery)を実施する手術用医療機器です。切削部分の長さ・深さを正確にコントロールでき、非常に精密な切削(Osteotomy)を可能にします。軟組織に損傷を与えず、手軽に安全に骨切削を行うことができます。