大田区西馬込の歯科・歯医者なら長谷川歯科クリニック(インプラント、審美歯科、ホワイトニング)

POIインプラント(POI-EX)

【原産】日本
【製造】日本メディカルマテリアル社
【手術】1回法と2回法
【性状】陽極酸化、HAコーディング


POIインプラントは、日本のインプラントシステムの中では最も歴史のあるものです。

製造元の日本メディカルマテリアル社は京セラとコベルコが合併して作られた会社で、日本最大のインプラントメーカーです。日本人向けに開発されたインプラントで、骨の薄い人にも応用範囲が広い特徴があります。

国産のインプラントには他にもAQB(アドバンス社)やプラトン(プラトン社)などがあります。

審美性を改善することを目的とした「POI-EX」という新しいインプラントが開発されました。

POIシステムの説明

「POI System」は、1回法1ピースタイプ、1回法2ピースタイプ、2回法3ピースタイプの各システムを有する「All-round system」であり、各フィクスチャーには表面性状の違う「FINATITE」(ブラスト+陽極酸化処理)と「FIFANTITE」(ブラスト+HAコーティング処理)の2種類が用意されています。

2ピースタイプの径は3.2mm、3.7mm、4.2mmの3種類あり、プラットホームを4.2mmで統一している事から、キャップ・上部構造パーツなど共通です。
またドリリングシステムも、わずか3本でインプラント窩の形成が行える、非常にシンプルなシステムになっております。

POI-EXシステムの説明

多様なシステム
フィクスチャー・カラー部の高さに3種類のバリエーションをラインナップし、同一術式で1回法、2回法を選択できます。

審美性の向上
より簡便なティッシュマネージメントを可能とするプロビジョナルパーツを採用しました。

適応症の拡大
骨内直径φ4.7mm、φ5.2mmを追加した豊富なフィクスチャー・ラインナップにより、部位に応じた選択ができ、より自然なエマージェンスプロファイルを獲得できるようになりました。

テーパータイプフィクスチャー
隣在歯の歯根が近接している部位や、幅の狭い歯槽堤においても容易にフィクスチャーを埋入できます。
歯槽骨壁への穿孔を防ぐ傾斜埋入も行いやすくなりました。

機械的な初期固定力の向上
プラットホームと形成したフィクスチャー窩とを同一直径としたデザイン。
フィクスチャー先端に向かうほど、ネジのスレッドを徐々に深くしたデザイン。

HAコーティング技術とはフィクスチャーにコーティングされるハイドロキシアパタイト(HA)は、Ca10(PO4)6(OH)2の化学式で表される化合物で、脊椎動物の骨や歯の主成分であり、リン酸、水酸化カルシウム等の原料から、化学的に合成することができます。

HAコーティングされたチタン製フィクスチャーと陽極酸化処理されたチタン製フィクスチャーの初期骨伝導能の比較

組織標本の全面画像を画像分析ソフトを用いて処理し、術後2週、4週、8週での新生骨組織と材料表面の接触面を抽出して、骨との接触面積を計測した。
HAコーティングされたチタン製フィクスチャーは、陽極酸化処理されたチタン製フィクスチャーに比べ、埋入後2週、4週、8週いずれにおいても接触面積率が高いことがわかります。8週のSEM画像からも石灰化の進んだ緻密な新生骨がHAコーティング層が充分に結合しているのが確認されました。