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☆劇症肝炎とはどんな病気か?

 

 劇症肝炎とは、急性肝炎のなかでもとくに重症のもので、高度の肝機能不全(かんきのうふぜん)と意識障害(肝性脳症(かんせいのうしょう)または肝性昏睡(かんせいこんすい)と呼ぶ)を特徴とします。


診断するうえでの重要なポイントは、肝炎様の症状(発熱、かぜ様症状、倦怠感(けんたいかん)、食欲不振など)が現れてから8週(56日)以内に肝性脳症(意識障害)が現れること、高度の肝機能不全を表す血液生化学検査であるプロトロンビン時間が40%以下を示すことです。


さらに、肝性脳症の出現までの日数により、2つの臨床病型に分けています。すなわち、10日以内に肝性脳症が現れる急性型、11~56日以内に肝性脳症が現れる亜急性型です。


このように2つの臨床病型に分けたのは、両者の最終的な予後(生存するか、死亡するか)が異なることが最大の理由です。実際に、内科的な救命率(肝移植例を除く)は急性型50%、亜急性型20%です。また、原因により救命率は異なります