大田区西馬込の歯科・歯医者なら長谷川歯科クリニック(インプラント、審美歯科、ホワイトニング)

☆歯性上顎洞炎の原因は何か?

 急性に起こる場合と慢性に起こる場合があります。

①急性の場合には、歯の痛みに続いて、突然悪臭の強い膿性の鼻汁(びじゅう)や頬部痛(きょうぶつう)が現れます。

②慢性の場合には、歯の痛みは比較的少ないです。通常片側に起こります。

 

一方の上顎洞は黒く他方は白っぽく写っています。白い所が上顎洞炎です。

歯性上顎洞炎とは?

上顎臼歯部の根尖には空洞があり感染すると膿が溜まることがある病気です。

歯性上顎洞炎 が起こる上顎洞とは、上顎臼歯部の根尖上部から、目の下の部分にかけてにある空洞のことで、副鼻腔という空洞の一部分です。

上顎洞が炎症を起こすと、まるで副鼻腔炎と同じような症状となります。そして歯性と付く場合、歯が原因で起こる上顎洞部分の炎症です。

どうして上顎洞が歯が原因で炎症を起こすのか? 上顎歯は根尖が上顎洞に突き出てたり近くに隣接している場合があります。虫歯菌が根の先端部分から上顎洞に感染する、歯周病菌が歯の周囲から上顎洞に感染するような場合、感染が原因で炎症が上顎洞内に広がることがあります。


歯性上顎洞炎の症状

歯の上部から目の下の空洞にかけて膿が溜まるようになるため、風邪や鼻が原因で起こる蓄膿の症状のように、鼻詰まり、ドロッとした膿が鼻から出る、目の下の部分の圧迫感や痛み、腫れる。さらに口の内部では上あごの奥歯の外側の歯茎が腫れたり、押すと痛んだりします。その他にも次のような症状が現れることがあります。

上顎洞に膿が溜まると目の下の頬が赤くなり腫れることがあります。

頬が腫脹すると同時に上の歯茎の頬っぺた側が腫脹したり、圧痛があります。

長期放置した虫歯は歯の神経が既に死んでいるため神経は痛みがありませんが、腐った神経の穴を通して虫歯菌が感染する場合があります。

上顎洞に膿を溜める原因となっている歯でものを噛んだり叩いたりすると痛むようになります。

膿が上顎洞にたくさん溜まると、拍動性の痛みが出ることがあります。


歯性上顎洞炎の治療法


1. 抗生物質を投与する。
細菌の感染予防ために使用。抜歯が原因で一時的に感染した場合は、抗生物質だけで穴が自然に塞がります。

2. 感染の原因を取り除く。
重度の歯周病であれば抜歯。虫歯であれば根の治療を行なう。

3. 上顎洞炎根治術をする。
炎症が上顎洞に広がり、抗生物質を投与しても膿が止まらない場合に行います。
その際、骨内部の空洞内面を覆っている粘膜部分を取り除く手術が行なわれることがあります。

上顎洞部分と上の歯の根が接近しているかどうかは、自分では分かりません。歯科医院のレントゲンで確認し、もし接近していれば、上の奥歯の虫歯や歯周病は治療しましょう。